雀の声が遠くに聞こえる。
承太郎はぼんやりと寝惚けたまま目を開け、気だるい体を起こして辺りを見回した。
部屋はやけに暗くて、ほとんど真っ暗闇である。ここは自分の部屋のはずなのだが。
首を傾げつつ、承太郎はふと視線を下げた。そして、自分の隣で寝ている男が視界に入り、承太郎の意識は一気に覚醒した。
「んなッ…え、DIO…ッ!?」
驚きのあまり固まった体に軽く痛みが走って、顔を顰める。
と、同時に昨夜の出来事がまざまざと頭によみがえって、承太郎は再び布団に倒れ込んだ。
その顔は耳まで真っ赤に染まっている。
「承太郎、お前さっきから一人で何をやっているんだ…?」
すぐそばで聞こえた声に、承太郎ががばりと顔を上げる。
赤い目と視線がかち合って、承太郎は一気に体温が上がった気がした。
「おっ前…起きてるならそう言えよ!!」
「ああ、起きたぞ。お前の声で。」
「そりゃ悪かったな!」
承太郎は顔を真っ赤にしたままやけくそ気味にそう叫び、布団を引っ被ってDIOの前から姿を隠す。
DIOはそんな彼を、寝そべったままにやにやと見つめているだけだ。
「おい、承太郎。体は大丈夫か?」
「うるせぇ!」
「心配してやっているのに、その言い草はなかろう。」
「放っとけ! てめぇなんざ、灰にでもなっちまえ!」
「…まったく……。」
承太郎の罵詈雑言に、しかしDIOは気を悪くした風もなく、むしろ可愛くてしょうがないといわんばかりに微笑んでいる。
承太郎は未だ布団に包まったままだったが、DIOは目敏く布団からこぼれた承太郎の手を見つけ、そっとそれを手に取った。
承太郎は慌てて引っ込めようとしたようだが、DIOは掴んで離さない。
――朝などこなければ良かったのにな。
DIOは胸中でそう呟いて、承太郎の指に口付けを落とした。
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この後しばらくいっちゃいちゃして、
DIO様が二度寝に
ハイって入って、
承太郎が風呂に入るんだと思います。
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